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本業をデザインし直す

作成者: 松本信彦|Aug 20, 2021 1:18:00 AM

今月の話題は、「本業をデザインし直す」です。

私たち=アセンティア・ホールディングスは何屋なのか?を問い直した結果、私たちは自分自身のことを「ビジネスデザインファーム」だと定義し直しました。

 


ファームとは、コンサルティングファーム、アカウンティングファームなどと使うように会社や商会・商社という意味を持つ「Firm」であって、「Farm=農場」ではございません。

 

ビジネスデザインファームとは何ぞや?

それは、各社が持っている「本業」や「イイモノ」を、上手にデザインし直して、ビジネスモデルを再設計して、新しい戦略を備えて事業を開始するという働きをするものです。

 

本業やイイモノを、磨いたり、考え直したり、見方を変えたり、売る相手を変えたりすることで、今まで考えていなかったビジネスとは違う、全く新しいビジネスを創造する活動です。

 

既にお伝えしている「本業の明日を考える一日合宿」で、私たちが目指しているのは、個々の企業にとってのビジネスデザインファームのとしての機能発揮です。

 

実際の一例をご紹介します

 

自社が生み出したプロダクトアウトの産物を使って、世界を貧困から救うビジネスモデルへ

ちょっと大それた事を書いてしまいましたが、本当にこのように動き始めているのです。

今年の12月に開催される日本政府主催の「東京栄養サミット」という、五輪開催国がロンドン五輪以降に主催して開催している世界を貧困から救うイベントの中で日本の中小企業の技術としてアフリカやアジア諸国の政府に紹介されることとなりました。

弊社の顧客である太陽油化という会社。高層ビルや地下街の汚水汚泥の処理を本業とする会社で、そもそもは外食フランチャイズに加盟したいというところから問い合わせのあった会社です。

本業のヒアリングをしますと、ユニークな商材を多々保有していることが分かりました。

  • 汚泥処理の高効率化を目指す中でバクテリアを使った汚泥処理の技術が高まり、
  • そのバクテリアを使った製品で何か商売が出来ないかと考えていました。そのバクテリア製品は、消臭効果があったり、植物の成長に好影響を与えたりする効果が確認されていました。
  • 特に植物の成長については、農作物への影響が顕著で、土壌で育てる全ての農産物に好影響が出ることが分かってきました。
  • しかし、
  • 日本の農家さんに提案しようにも「似たような話は色々ある」「俺には俺のやり方がある」と中々利用が進みませんでした。

 

そして、コロナ禍緊急事態宣言中でしたが「合宿」を行いました。

 

「誰がこの技術を一番求めているのだろう?」

農家さんたちは、農業の生産性が上がることを求めているに違いない

既に何らかの肥料や農法を使っている

新しいものに置き換えるのは難しい

途上国ではどうなんだろう?と海外に目を向けました。

数カ国へアプローチするなかで、インドネシアで日本米を栽培して販売している日本企業は、快く話を聞いてくださり、早速現在の栽培に本製品を試験してくれることとなりました。
また、アフリカに至っては、「肥料は高くて農家は買えない」ことが判明。7月に開催された日本アフリカビジネスフォーラムに参加し、実際にアフリカ企業と商談し、ニーズを実感するに至りました。

 

「マイクロフランチャイズという方法」

通常のフランチャイズのように初期に加盟金や初期投資がかかるのではなく、極少額の出費で開始できる小さなフランチャイズがマイクロフランチャイズ。日本ではヤクルトの販売方法が似たようなもの。
マイクロフランチャイズモデルを利用し、アフリカの農村部の隅々まで行き渡るような普及構造を、個人が加盟出来る形で作り上げることに着手。
同時に、アフリカの各国の社会人が日本に留学してきている制度(ABEイニシアチブ)の卒業生たちに、このモデルの説明をし、可能性を打診し、確認。自国での展開をしたいという若者たちを15カ国20名ほどが集まりました。今後、実験を重ねて2022年夏にはアフリカでの実際のビジネスを開始するに至っております。

 

 

全て、「本業の明日を考える一日合宿」の前には、製品だけあって戦略が無かったものが、合宿で戦略の方向性が定まり、その後数ヶ月で実際に活動して成果の方向性が明確になってきています。

 

他にもまだまだ例はあるのですが、誌面の関係上、今回はここまでとします。

 

貴社の本業やイイモノを、磨いたり、考え直したり、見方を変えたり・・・してみませんか?ご案内の通り、費用は「無料」。但し、昼食と夕食は地元の美味しい食事をご馳走してくださることが必須となります。

是非、お問い合せ下さい。