弊社は日本の様々な事業や店舗、商品をフランチャイズスキームで海外に展開することをサポートしている企業です。
2011年からこの事業はスタートし、28カ国で260店舗ほど展開しています。
2011年、当初事業スタートしたときの最初の展開地であるシンガポールでのみ直営店舗を展開していますが、それ以外はすべてフランチャイズスキームでの事業展開です。
昨今のニュースを拝見していると、海外志向が非常に強くなってきている様子が伺えます。
第二次海外展開ブームといいますか尻に火がついたといいますか。。
大手企業も中小企業も海外海外。
コロナ禍で萎縮していたうっぷんを晴らすかの如く海外展開。
理由は様々だと思います。
少子高齢化による、バイイングパワーの減少、働き手の不足、人件費高騰、円安による国内インフレ、原材料価格高騰、家賃高騰、ウッドショック等々による建築コストの高騰、何もかもが上がっているのに上がらないのは給料と飲食店や小売業の商品単価。。。
風船の空気がどんどん増えていってるのに、風船の大きさを変えれないなら破裂するしかありません。。
一時期に比べるとインフレに見合う商品の値上げは起こっていますが世界から見たらまだまだ安いものです。
2010年頃に大手中小企業、様々な企業に海外展開をしませんかと営業をかけた時、ほとんどん答えは「まだまだ日本でやれる!」でした。
14〜15年の時を経て、あの頃の経営者は何を思っているのだろう😁
最初の支援先である企業でさえ、展開までの意思決定に1年以上かかった。。。
開店までは2年。。直営での展開ということもあったんだろうけど。。
2011年頃に、私が講演をしたとのタイトルが「日本人が海外に出稼ぎに行く時代」😁でしたから。。
SNS等々でバーチャルな国境がなくなり、世界中の情報が入ってくるようになったことは大きいのだろうけど。
ネットだけではポジティブに情報を取りに行かないと入ってこないけど、SNSは強制的に視覚に飛び込んくるので受け身でも情報が入ってくるので。
2019年、FOODEXからの講演依頼を受けて考えたのが、「商品を売るな、知財を売れ!」というものでした。
聴講者が食品のメーカーさんが多いということでの企画でした。
食品のメーカーの考えることは、自社の商品を海外に売りたい→海外の展示会に出品する→バイヤーとつながる→海外の小売店に陳列する。というものが一般的。
海外にいるといつも思うのですが、その国の人が買う食品は、食べたことのあるもの、いつも食べているもの、これしか買いません。
食べたことのない、味噌や日本特有のあれこれ、買うわけがないと思うのです。
例えば、日本のスーパーで、モロッコ料理のタジン、クスクスの食材があったとして、購入する人はどれくらいいるのでしょうか。。。
2016年大晦日、私はパリにいました。
ごった返す地元スーパーMONOPRIXの中で、そこだけ誰もいない棚。。
そう、醤油、ソース、七味、いわゆる日本食の棚です。。。
食は文化とつながってるから食文化と言われるのであって、そのつながりを無視できません。
だったら、
例えば味噌だったら、味噌を売るのではなく事業化して展開する。
味噌ラーメン屋を展開して味噌を売る。食べて美味しければ購入するので。
自動セルフネイルの機械を美容院に販売したい。
機械を売るのではなくて、ネイルサロンを作って体験経験させて、事業展開して機械もうれていく仕組みを作る。
商品販売から事業販売へ、思考を変える。
商品はあくまでモノ、形があるものなのでいくら説明しても視覚から入った相手の固定観念は帰ることができません。
事業はコト。モノをコト化して販売することが必要と感じたのです。
食品メーカーの モノのコト化
ネイル機械販売企業の モノのコト化
あらゆるものをコト化して売る。
イケアもそうです。あの店舗を見ればわかりますが、物を売ってるのではなく部屋のイメージ(コト化)して家具を売っています。
私達が世界で販売してるものはコト。
それをフランチャイズという形で事業化、知財化して販売をしていくことが必要だと考えています。
知財というと難しく考える人がいます。
特許、商標、形のない資産。。。
もっと簡単なもので、あなたの会社の中で過去の経験によって積み上げられた「ノウハウ」と言って良いと思います。
製造分野にも、営業分野にも、管理部門にも長い業務の中で積み上げられたノウハウ。これは人の中に潜在化しやすいので、アタリマエのことと思われがちですが、外部の人から見るとすごいノウハウだったりします。
潜在化した暗黙知を、顕在化させて形式知にすること
それがフランチャイズパッケージ化するということなのです。
そしてその知財によって生まれる生産物の生産効率や再現性が高まっていくもの。
どの会社にもあるもの、それが知財。
どんな規模の企業でも海外展開ができます。
先の味噌ラーメンの企業も日本には当時1店舗しかない企業でした。
今やモンゴルに2店舗、パリに1店舗、すべてフランチャイズで展開しています。今後もEU各国からオファーが来ています。
海外展開は中小企業や体力のない企業にはリスクが伴いますが、フランチャイズというスキームを使い、海外の加盟店に事業展開してもらうという発想にたてば、1店舗の企業でも海外展開できるのです。
モノを売ると売れてそれで終わりです。
コトを売るとその後も知財に対するフィー(ロイヤリティ)が毎月定期的に入ってきます。
あなたの会社の知財はなんですか?
あなたの会社の何をコト化できますか?
弊社では、そのあたりを一緒に考えてあなたの会社の海外展開のサポートができればと考えています。
AssentiaHoldings Pte.Ltd.
Assentia Holdings Inc.
CEO Akira Tsuchiya