不確実性の時代の生き方
最近走っている。
走りながらいつも思うのは、昔おふくろがよく歌ってくれた詩、
「とおりゃんせ」
「いきはよいよい、帰りは怖い」
走りながらいつも思うのは、
体力的には行きは楽、帰りは大変
心理的には行きは大変、帰りは超楽
だ。
走ったことのない新しい道を走るときにこんなことはないだろうか?
あそこまで行って、その先に何があるのか?どこまで続くのか?
どこまで走るか?どこで折り返すか?
先がわからないので、そんな事を考えながら走ってる。
帰りは一度走った道なので、そんな事全く考えない。
すべてわかってる。
心理的に楽なのだ。
新しい道と何度も走った道では、心理的なその違いは明らかだ。
旅でもそうだ。
初めての国の場合、イミグレ、英語通じないかも?空港から市内までどう移動する?
頻繁に行く国は全くそんなことは全く考えない。
また一人で行くのと複数で行くのとも、安心感が違う。
この不確実性(どうなるかわからない)という状況は心理に大きなストレスを与える。
わかっていることとわからないことでは、それは非常におおきなストレスなのだ。
で、経営もおなじ。
初めての事業、新規事業、初めての海外事業。
なんどもやってる本業。
その大きな違いは、「不確実性」だろう。
他社はやっていても自社はやっていないのだから、わからない。
その経験がない。体験していない。
これが大きなストレスだ。
昔から、この状況は同じだ。
ただ不確実性の範疇が昔に比べると大きく広がっている。
対応すべき視野角が広くなっているのだ。
その分不確実性も広く、多く、深くなっている。
自分の不確実性(心理的不安定)を弱くすることで、確実性(心理的安定)につながるなら、やり方はいくらでもある。
自らの経験だけではなく、他社の経験も自分の経験であるかのごとく使わせていただくということだ。
その一つはフランチャイズ。
本部が不確実性を払拭してくれる
なぜなら彼らは自社(本部直営事業)や他社(加盟店)で多くの体験、経験をしているからだ。
成功したフランチャイズ本部は「確実性」を持っている。
先のランニングでいうと、並走者であり伴走者、
良い伴走者は、確実性(心理的安定)を高めてくれる
こうすればこうなる。ここまで行ったらこんなことが起こり始める
予兆を確実視させてくれる。
逆にだめな伴走者がいるのも事実、体験も経験もしていないから並走しても伴走しても、不確実性だらけで不安が募る。
未来を確実視させてくれないフランチャイズ本部。
ありますあります。
フランチャイズ分野だけでなく、経営全般において、未来を予測し確実視する能力があれば経営は簡単。
確実に予測できる未来を、P・F・ドラッガーはこう言った。
人口動態(デモグラフィックデータ)は裏切らない。経営で唯一確実視で来るデータだ。
今、35歳の人は5年後確実に40歳になる。その総数が減ることはあっても(死亡)増えることはない。移民等によって増加する以外は。
だから確実視できるデータなのだ。
サンマルクのときも牛角のときもカーブスのときも、このデモグラフィックは参考になった。
人口動態のボリュームゾーンを攻め続けたからだ。
世界で人口減に悩むのは、先進国では日本を含め数カ国しかない。
世界の課題は人口の爆発だ。
日本で世界で人口動態をどう読むか、これからの経営には必須。
これから人口動態的に爆発的に伸びるエリアとして、アジア、アフリカが考えられる。
国にもよるが、10年以上前から弊社が注目している東南アジアもインドネシアを始め人口が多い国がたくさんある。2023年度人口11位の日本の上位にいるアジアの国は5各国、半分がアジアなのだ。
中国(1位)インド(2位)インドネシア(4位)パキスタン(5位)バングラディッシュ(8位)。
*ナイジェリア(7位)エチオピア(12位)