大分発の24時間フィットネスASSiST24が、50店舗を超えて、地方での会員募集ノウハウが蓄積され、最近の店舗では2か月で損益分岐会員を超える店舗が続出中。
コロナ禍で人々の健康への意識が高まったこと、低価格フィットネス「ちょこザップ」の登場でフィットネスの認知が高まったことなどの環境の変化があるが、それ以上に、本部の中に地方での会員募集のノウハウの蓄積の影響が多いと思われる。地方都市の中でも立地によって、人口構造によって看板や広告の方法を変化させることで、開業後2カ月で損益分岐を超えることを実現し続けている。
ASSiST24が進んで出店しているのは、地方も地方。人口1万人や3万人といった地方の中でも県庁所在地だけでなく、至る所、である。
そのような地方には、大学生もいなければOLもいない。
いるのは、高校生までの若者と、60歳以上の高齢者である。
ASSiST24は、まさにこの高校生までの若者と高齢者を上手に捕まえてえいるビジネスだ。
高校生までの若者がターゲットである証拠に面白いデータがある。
リクルートが2015年に調査したデータであるが、男子高校生が卒業後に利用したい美容系サービスの1位に掲げているのが「ジム・フィットネス」なのだ。
確かに若い男性は、マッチョになって女子にモテタイという欲求があるようだ。
かつてのようにクルマはモテルためのアイテムではなくなっているようで、自分の肉体を鍛えることが高校生・大学生にとってのモテアイテムであるようだ。
(出展:リクルート)
24時間フィットネスのトップランナーであるエニタイムフィットネスも会員の80%が、若い男性(この場合は40以下の男性)だそうだが、上記のリクルートのデータからも頷ける内容だ。
そして、高齢者のジム利用は、カーブスがシニア女性で急成長した事実からも、高齢者の潜在的なニーズは明白であった。
以下は、実際のASSiST24の時間帯別の会員の男女別・年代別のグラフである。2つの店舗の数値だ。
この2つの店舗は立地環境が違うということが想像できると思うが、左の店舗は工場等、労働者の多い町の店舗で、右の店舗は住宅地に近い店舗だ。
右の店舗は、朝の時間帯から日中はカーブスのように高齢女性が利用客の大半であり、夕方から20~50台の男性客が増えてくる。
左の店舗は、夕方以降の男性客が多い店舗だ。
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