Assentia-now_BP

社員が熱狂的なファンに|月刊アセンティア2022年2月

作成者: 松本信彦|2022/02/15 5:57:00

今月のテーマ
1.ズバリ、コロナ後、何に注目すれば良いのだろうか?

2.自社の社員が熱狂的なファンになるビジネス

月刊アセンティア2月号

2大特集

1.ズバリ、コロナ後、何に注目すれば良いのだろうか?

2.自社の社員が熱狂的なファンになるビジネス

ズバリ、コロナ後、何に注目すれば良いのだろうか?

 

私たちは過去30年にわたってフードビジネスフランチャイズを皆様にご紹介してまいりました。

その根底には、「食は不滅」という考えがありました。

ショッピングモールだろうが、オフィスビルだろうが、人が居る以上、一定期間ごとに空腹が訪れ「食」のビジネスチャンスが来る。それが常識でした。

しかしコロナ禍で常識が一変しました。行くべきオフィスビル。そのオフィスに行かないという選択肢がここまでまかり通るとは、ショッピングモールなども目的を果たしたら足早に帰宅する姿が増え、長時間をモールで過ごし食事をすると言う習慣が減少しました。立地環境が大きく変わりました。好立地の条件も大きく変わりました。

ここに一般社団法人日本フードサービス協会が毎月発表しているフードマーケットの数値があります。

ちょっとグラフ化をしてみました。

12月の数値で201912月対比(コロナ前対比)ですが、業態によってずいぶん差があります。その中で、注目に値するのが洋食ファストフードです。

売上は109.4%増加し、店舗数は98.6%です。つまり一店舗当たりの市場が増えているということです。

他の業態を見てみますと、売り上げが2019年12月対比で増加しているのは、

・和食FF

・中華FR(ファミリーレストラン)

・焼肉

のみの状態です。元データは>>http://www.jfnet.or.jp/data/data_c.html

 

McDonaldsやケンタッキー・フライド・チキンに代表される洋食FF業界の堅調さが抜きんでています。

洋食FFにおける参入余地。これが私たちアセンティア・ホールディングスの研究テーマです。

加盟店が主役のフランチャイズ商談会zoom版では、洋食FFの「the 3rd Burger」を取り上げます。McDonald’sの牙城でどのように戦うのか?是非お聞きください。

 

自社の社員が熱狂的なファンになるビジネス

 

コロナ禍で人々の移動が制限されるようになって2年。

「新常態」「ニューノーマル」と呼ばれる新しい暮らし方が始まっています。しかもそれは、世界同時に始まっているので、今までのように見本や手本とする経営手法が中々見つけられません。従来の様に東京発のビジネスが地方に広がる気配もない中、私たちアセンティア・ホールディングスは「地域循環型ビジネス」という発想をご提案しています。

簡単に申し上げると、

・自社の社員やアルバイトなどの全てのスタッフに支払われた給料の使い道を探り

・その使い道の中で自社の事業として取り組む価値のあるもの、取組可能性のあるものを検討する

という発想です。

一般に流通しているアンケート結果の情報などからも、ヒントが得られることがあります。

リクルートが調べた情報「高校生・大学生が卒業してから利用したい美容サービス」を以前もご紹介しました。

男子の場合は高校生も大学生も卒業したら「ジム・フィットネス」を利用したいと回答する方が1位であり、

女子の場合は、高校生も大学生も「脱毛」が1位で、高校生は「毛染め」が2位、大学生では「フェイシャルエステ」が2位でありました。

弊社主催の加盟店が主役のフランチャイズ商談会zoom版でフィットネスやエステ事業をお聞きになった会社が商談会の後に、「新規事業としてジムを検討している」と話をされると大歓迎の声が上がったり、女性社員に「新規事業としてフェイシャルエステを検討している」と話された会社では既存女性社員の中から立候補者が出るということが続いています。

 

これまでの新規事業・多角化の選ぶ基準は、経営者がアンテナを張り巡らせて・・・というものでありましたが、コロナ禍後の社会においては、より「地域密着」「地域限定」の度合いが高まることから、地域の消費者の一部である「従業員」の声が重要になるのかもしれません。

 

それを究極に考えたのが、「自社の社員が熱狂的なファンになるビジネス」という発想です。

 

これまでの事業において、自社の社員が自社事業の熱狂的ファンになったケースはどれほどあるでしょうか?

自社の社員が熱狂的なファンとなる事業を新規事業として開始出来れば、どうでしょうか?

顧客の声を把握するのも、地域における評判形成を作ることも、スタッフの雇用を考えることも何もかも、これまでとは一変しないでしょうか?

 

 

コロナ禍によって、人々の移動が制限され、従来の様に若者が気軽に都会へ行き消費するということが制限され、東京や都会のビジネスが地方に来るという流れが遮断される時代においては、閉ざされた地域内における「循環」が重要になります。

 

 

そして、これは人財採用に強力な武器となります。

AMTUL(アムツール)の法則はご存知だと思いますが、AMTULEになると思うのです。

Awareness 認知

Memory 記憶

Trial use 試用

Use 使用

Loyal use 愛用

Employment 雇用

今回の「地域循環型ビジネス」×「自社の社員が熱狂的なファンになるビジネス」発想で考えると、Loyal use愛用の次のステップに、Employ 雇用があるのではないか?と思います。

Loyal use愛用者層に多数の既存社員が含まれるからです。
SNS
社会において、愛用者同志は簡単にネット上でつながりを持つようになります。そしてそのつながりの中で、「自分の大好きなことを仕事にしている」生き方を知るのです。

コロナ禍後の社会がどのようになるのか?まだまだ研究は続きますが、現時点で見えてきている世界と、実現可能なことをお伝えしました。