インバウンドはバブルと消えたのか? 2014年の秋以降、東南アジアや中国からの観光客のビザ緩和が始まった。その法改正が、あのインバウンドバブルの始まりでした。
ついに2019年比95%まで戻ったインバウンド消費額
訪日外国人消費動向調査の4~6月期の速報が公表されました。
引き続き、コロナ前のインバウンドブームで旺盛だった中国からの団体旅行は再開していなく、訪日数は割れこんでいるものの、訪日客による消費金額はコロナ前の2019年同期比で95.1%までの回復となっている速報でした。
直前の1~3月期は87%までの回復でしたので、回復ペースが更に増していることが数字で表れています。
皆さんの地元では、どうでしょうか?
「そんなにインバウンドが増えているような感じは見えない」という声も多く聞こえます。
確かに、2023年6月の200万人という訪日数は、2016年の水準であり、「まだまだ」という感じであるのも当然と頷けます。しかし、思い出してください。2016年からの3年間で急速に増大したことを。
さて、そのインバウンド観光客がいくらお金を落としているか?も注目されます。
訪日客数の多い1位韓国と2位台湾は、実は消費金額は少ないのです。すぐに来れる場所なので、一回の訪日で使う金額は限定的になるのでしょうか?訪日客の消費金額を、平均すると訪日外国人1人当たり旅行支出は20万5千円と推計されます。
国籍・地域別にみると、英国(35万9千円)、中国(33万8千円)、オーストラリア(33万7千円)の順で高いのです。
費目別では、宿泊費、交通費は英国、飲食費はフランス、娯楽等サービス費はオーストラリア、買物代は中国が最も高いのが印象的です。
これも頷ける内容と言えます。
私たちは、この環境に、どのように対処していくことが得策なのでしょうか?
「宿」というキーワードは既にお伝えしていますが、皆さんの本業に如何にインバウンドを取り込むのか?は、是非是非、考え、着手いただきたいと思います。私たちも最大限にご支援します。
昨年、告知しているGoogle Mapへの対処はお済みでしょうか?
漢字が読めないインバウンドに、スマホのMapでどう表示されるかは、決定的なことです。