Posted by Akira Tsuchiya ● Feb 12, 2021 12:06:50 AM

垂直統合と水平分業と直営とフランチャイズ

 

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世界で半導体業界が元気だ。
アーム、クアルコム、アップル、インテル、サムスン、
TSMC

 

しかし、これら企業は全部同じステージで仕事をしていない。

 

英国のアームはコア設計だけ

設計したデザインを購入するのがクアルコムやアップル。

 

クアルコムが買うとスナップドラゴンというチップになり、アップルが買うとA12等(アップルシリコン)Aシリーズ などのチップとなる。

 

そしてそれらを製造、増産するのが、TSMCやサムスンだ。

 

完全に水平分業、各レイヤーの最高技術の集合体だ。

設計チップデザイン製造。

業務特化するから専門性が高まり、他社が真似できないスピードと精度で成長する。

 

インテル。

今までこの巨大企業が凋落すると考えた人はいない。

「インテル入ってる」のインテルだ。

 

PC業界のほとんどのチップとして認められ使用された。

競合企業としてAMDという企業があったが、足元に及ばなかった。

 

 

土俵が変わった、環境、ステージが変わったと人は言う。

PCからスマホになり省電力で微細なチップに時代が変わったと人は言う。

イノベーションのジレンマだと人は言う。

インテルの過去の莫大な成功要因が未来の衰退要因になったと人は言う。

 

 

果たしてそうだろうか?

 

 

たしかに土俵は変わった。

しかし一番の衰退要因はインテルが取り続けた垂直統合型の、すべて自社で完結する経営スタイルではなかったか?

 

設計も、チップデザインも、製造も、販売も すべてを自社で行う垂直統合型経営スタイル。

 

ドッグイヤー、ムーアの法則(半導体の集積率が18ヶ月で2倍になる)

 

これらの言葉がインテルを表現したり、インテルから出てきた言葉であることは非常に皮肉だ

 

以前に

WindowsLINUXの成長力の違いをブログで書いた。

これに相通じるところがある。

  http://blog.assentia-hd.com/ceo-blog/20101127

 

 

この半導体業界の考え方は他の業界にもあてはまる。

 

私が取り組むフランチャイズ業界ではどうか?

 

これからフランチャイズのあり方が大きく変わると思う。

 

垂直統合(直営)水平分業(FC)へ

 

フランチャイズというビジネスの仕組み自体がそもそも水平分業だ。

直営店舗はFC店舗より優秀な成績を挙げなければならないと本部社員は考えがちだ。

単なる役割分担だとしたら?どうなる?

 

本部がFCという経営手法を取る理由が今後変わっていく。

FCで展開したほうが店舗展開が早いから?

・資本を持たずに展開できるのでアセットが軽い?

・土地勘のないところでのリスクヘッジになる?

 

これらのようなFC本部に資本、収益以上のメリットがあるとしたらどうなる?

 

それは、、経営ノウハウの蓄積

 

様々なノウハウの深さと広さ。それらの蓄積スピード。

 

フランチャイズチェーンは「集合天才」として様々なノウハウがチェーンに蓄積されていかないと展開する意味はない。

 

垂直統合型(直営)で展開するより、水平分業型(FC)のほうが、チェーン全体のノウハウが蓄積できるとしたら?縦にも横にもノウハウが深堀りされるとしたら?

  

どうだろう?

 

法人FC加盟店には本業がある。

業界特有のノウハウが交差して、経営管理手法も販促ノウハウも含め様々なものが溜まりやすい。

本業を活かした様々なノウハウも生まれやすい。

本部が気づかないようなことも、FC加盟店が気づき、ノウハウに仕上げられるとしたら?

 

本部とは違う独立した経営体であるがゆえに、経営自体にも真剣だ。

サラリーマン店長しかいない、直営チェーンとはわけが違う。

毎月自動に給与が入ってくるわけではないからだ。

だから考える。

加盟オーナーも店長も頭がハゲるまで考える。

 

 自分も過去にFC本部を経営しているとき、加盟店が400店舗(加盟企業数150社くらい)近くおられた。

それら加盟店の成功事例には目を見張るものがあった。

当時は、なんで直営から素晴らしいノウハウがもっと上がってこないんだ!

というジレンマも結構あったことを覚えている。

 

社内会議が開催され直営部門とFC部門がノウハウの交流や競争も行っていた。

本部社内に直営とFCとの切磋琢磨できる環境ができあがる。

 

フランチャイズで展開する理由

 

「よりスピーディーに多角的に、水平分業してチェーンノウハウを作り上げるため。
そしてそれらのノウハウを本部に吸収し、どんどんブラッシュアップして、各加盟店に水平展開しチェーン全体の底上げを行うこと!

 

ノウハウは囲い込んだ瞬間に腐っていくんです。

時代は流れているから、適宜修正していかないといけない。

そのためには多くのシチュエーションに晒して、適応させていく必要がある。

  

直営だけでノウハウを作り続けて20年!

そんなことに意味がない時代が来ています。

そう、20年たったら業態もノウハウも陳腐化している。

変わらないものはないんです。

 

企業は環境適応業。

ノウハウも環境適応させないと死んでいく。

ビジネスはモーメンタム(勢い)。

 

  

他の業界から学ぶことたくさんあります。

 

学ぶ手法は簡単。

他業界の成功事例を観て、自分の業界だったらどうか?

と自社の業界にその成功事例自体を疑似体験させること。

 

 

簡単です。

 

 

 

アセンティア・ホールディングス

土屋

 

Topics: 社長ブログ, franchise, フランチャイズ, 垂直統合, 水平分業, 半導体