最近、ミスタードーナツの勢いが止まらない。
加盟企業の経営者に理由を聞くと、複合要因だという。
数年前からの流れで商品開発に他社コラボを強化し、他者の強いブランドイメージをドーナツ商品に注ぎ込むことで、美味しさのイメージアップを図ることが奏功したこと。そして、外的要因としてのコロナ禍のオウチ需要。
手軽なお土産価格帯であることも手伝い、ミスタードーナツのお店はどこも大行列だ。
米国から来たミスタードーナッツとダンキンドーナッツ
フランチャイズというものは、恐ろしいもので、あまりにも身近に存在し、日々の生活に定着してしまうと、フランチャイズビジネスはしっかりとローカルに根を下ろす。
ミスタードーナツが日本のブランドだと思っている人は、セブンイレブンが日本のブランドと信じている人と同じくらい多いが列記としたアメリカブランドだ。しかし現実には、アメリカTOPのダンキンドーナツを追いかける立場で日本に上陸したのちに、ミスタードーナツ本部のダスキンが結果として日本国内での戦いには勝り、今の栄華ががある。
・・・ここまでには長い苦悩の歴史があったことを、多くの加盟経営者が口にする。
そんな日本のドーナツ業界をざわつかせたのが、クリスピークリームだった。前評判が凄すぎて、ドーナツ一つ買うのに2~3時間待ちという日々。その後落ち着いて今に至る・・・がある。店舗数では第2位だという。
第3のチェーン
そして、第3位チェーンは、あまり知られていないが、地道に展開しているJack in the Donuts。
Jack in the Boxというのはビックリ箱。ビックリ箱のようなわくわくするドーナツチェーンを目指して、創業したのがこのドーナツチェーンであった。
何がわくわくなのか?
Jack in the World Donuts~ワールドドーナツが彼らのコンセプトで、世界中の美味しいドーナツをこの店では食べることが出来る。
オランダのオリーボーレン、スペインのチュロス、ハワイのマラサダ、フランスのクリームブリュレという具合にだ。
ポイント
- 大手とは一線を画す商品力
- 魅せる陳列で客単価増を実現
- その場で作っている感を演出し、出来立てデザートの提供で差別化
世界のドーナツが売上と利益を牽引
お店のコンセプトであるワールドドーナツが、店の売上構成でも上位を占め、かつ収益構造的にも重要な位置を占めている。大手と肩を並べる安価な品ぞろえがある一方で出来立てを演出し、鮮度の良い商品を沢山お買い求めいただける仕掛けが、熱烈なファンを生んでいる。
商品開発に余念がない
本部の商品開発のコンセプトは、他社コラボではなく、世界コラボ。世界中のドーナツや焼き菓子を研究し、日本の消費者に受け入れられるような形での投入に余念がない。
店舗数が30店舗程度なので、小回りが利き、挑戦的な新メニューでも店舗の負担なく導入できてしまいます。
スクラッチと冷生地のバランス
ドーナツの焼成は、ケーキドーナツと言われるミックス粉を溶いて作るタイプは、粉からスクラッチで作るものの、発酵を伴うイーストドーナツは生地玉冷凍で店着する。
ミキサーを回してドーナツを作る様、オーブンやフライヤーで焼成する様は魅せるものの、小麦粉からの生地作りや、発酵という職人技の部分は分離してセントラルで加工した上で店舗へ納品される。
店舗で人気になるドーナツを想定しながら、メニューミックスが行われる。
投資情総報
- 加盟金 300万円
- 総投資 1600万円~2600万円(加盟金込)
- 店舗スタイル
- フードコート型 7坪~
- 物販型 6坪~
- カフェ店舗型 20坪~
PL情報
- FL57%
- 賃料10%程度まで
- ロイヤルティ 売上の3%~