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ウクライナ企業が土鍋味噌ラーメンをポーランドに開業

「北緯52度極寒の街ワルシャワには土鍋ラーメンが似合う」とロシアとの戦争前から検討していたウクライナ企業が隣国ポーランドでの開業を決め、2026年4月にオープン予定。長野土鍋味噌ラーメン「たけさん」はフランスのパリに続いてヨーロッパ2ヵ国目。海外はモンゴルも含めて3ヵ国目。全てに信州みそなど長野産品を輸出して店舗運営を行っている。



長野土鍋味噌ラーメンたけさんが、ポーランドの首都ワルシャワに2026年4月にオープンします。

そこには、ウクライナとロシアの戦いが色濃く影響しています。

モンゴル、パリ(フランス)、ポーランドと続くたけさんの海外出店。今回もアセンティア・ホールディングスが、過去2カ国同様に現地のパートナー企業を見出しました。その企業の役員陣はいずれもウクライナ出身。本当は母国ウクライナに土鍋味噌ラーメンの味を届けたかったのですが、期待していた平和の訪れの目途が立たず、隣国ポーランドの首都ワルシャワでの開業となりました。

 

当該ウクライナ企業との出会いは2017年のこと。JETRO主催の東欧視察ミッションに参加していたアセンティア・ホールディングス社長の土屋が、現地ウクライナの飲食経営者と出会いました。彼は既に日本食飲食店を経営していましたが、時代にマッチした新業態への探求心旺盛で、翌2018年には来日し、アセンティアのアテンドで5ブランドほどの飲食フランチャイズを視察しました。その後定期的にオンライン面談を重ねていましたが、コロナパンデミックがあり、パンデミックが終わったと思ったらロシアの侵略が始まり戦争状態へと突入し、検討が長期化していました。

しかしウクライナ企業の新業態への情熱は衰えず、戦時下でも幾度となくオンライン会議で情報交換を進めました。そして2024年には日本への視察を決行し、オンライン会議を経て関心を高めた2つの業態を視察しました。その一つが長野土鍋味噌ラーメンたけさんで、長野県小布施町を訪れ、味噌ラーメンで使う穀平味噌醸造場(長野県小布施町、小山洋史社長)の工場視察とたけさん小布施店で土鍋ラーメンの試食を行い、加盟を決定したのでした。

 

彼らがたけさんを選んだ理由は、ポーランドのワルシャワには既に多くのラーメン店が出店しており、日本から来ているブランドも複数あるラーメン激戦区ですが、土鍋を用いた味噌の風味が際立つラーメンは未だ存在しないこと。そしてフランスのパリ店が大成功していること。

更にポーランド首都ワルシャワは、北緯52度と、日本で言うと北海道の更に北の樺太の北部に当たる高緯度で、夏も20~24度、冬になると11月、12月、1月と平均気温が氷点下という極寒の地で、土鍋ラーメンには適した場所と言えることです。

 

既に2025年12月に、現地ワルシャワでパートナーとなる合意書への調印式を済ませ、店舗物件の確保も終わり、設計施工の工程に入っています。

 

創業者:竹田哲章のポーランド開業への思い

「2019年、ドイツのベルリンのVegan Festivalに出店した際、アセンティアからの連絡で今回のパートナーがウクライナから視察に来られた事がキッカケでした。それから直接長野県小布施町にお越し頂くまでの長い期間、たけさんに対して高い関心を保って頂いていた事が本当に嬉しく思いました。

昨年11月末にポーランドに調査に行く事で、現地の食文化や気候がたけさんのラーメンを好意的に受け入れて頂ける環境だと確信致しました。これはパートナーと同じ思いであると感じています。

私は出店する地域の味覚(塩分やスープ濃度)に合わせ、現地加盟店様と協議しブランド軸を変える事なくフィットさせる事が大切だと考えています。モンゴルやパリでも同様の調整を行ない、好感触を得ています。

より寒い地域で、より熱いラーメンを。ポーランドはたけさんにとって最高のロケーションだと感じております。」

 

土鍋味噌ラーメンたけさんとは

オーナーの竹田哲章が、長野に名物となるラーメンを作ろうと2008年に長野県長野市東和田に開業したのが土鍋味噌ラーメン「たけさん」のスタート。

一号店スタート段階から、竹田と大学時代の友人であったデザイナーが店舗デザインからロゴや販促物のデザインまでを担当。現在の海外店舗も全てデザインしている。

2018年に長野県小布施町の老舗味噌蔵「穀平味噌醸造場」の敷地内にたけさん2号店を開業する数か月前にアセンティア・ホールディングスから提案があり海外を見据えた動きとなり、海外展開を行う株式会社Miso Noodleを設立した。

穀平味噌醸造場には木樽を用いた伝統的製法で味噌ラーメン用に味噌を製造してもらい、ラーメンメニューには、豚骨や卵など動物性食材を一切使わず、化学調味料も排除したプラントベースド(Vegan)の「信州味噌蔵ラーメン」や、同じくVegan餃子を加えた。



土鍋味噌ラーメンたけさんの主なメニュー

信州味噌蔵ラーメン(動物性食材不使用のVegan)

超濃厚どろ味噌豚骨

土鍋味噌豚骨 こってり

土鍋味噌豚骨 あっさり

味噌坦々麺

横浜家系豚骨醤油

あっさり豚骨醤油

中華そば

つけ麺(味噌)

特徴的なのは、熱々の土鍋で提供するラーメンと、その土鍋ラーメンを食べ終えたスープで作る「雑炊」。雑炊は追加料金が必要だが、焼きカレー、チーズ、卵とじの三種。(一部の海外店舗では雑炊サービスは未導入)




土鍋味噌ラーメンたけさんの日本の店舗

創業の長野市東和田店は、2024年に閉店し、同年12月に長野県野沢温泉村に冬季限定の店舗を開業

2017年開業の小布施店が現在本店として機能し、冬季限定店と合わせて国内1.5店舗体制

(たけさん小布施店)

(野沢温泉店)





たけさんの海外展開実績

2019年8月には、モンゴルの首都ウランバートルに海外1号店が、そしてコロナ中の2021年8月にも同じくウランバートルに海外2号店が開業。

2024年4月には、フランスの首都パリに開業。

そして、ポーランドの首都ワルシャワに2026年4月開業予定。

なお、パリ1号店と同一のパートナーが2号店を2026年3月か4月に開業予定。

海外各店舗の現地のパートナー企業は、株式会社アセンティア・ホールディングスが引き合わせている。