フィットネスジムなのか、クラブなのか?
地方でしか展開しない24時間フィットネスのASSiST24の今年オープンしたお店を視察して、ASSiST24の目指すフィットネスクラブ像が鮮明に見えた。
訪問したのは大分県日出町。人口2万8000人の町だ。
生活道路沿いにあるこのお店はコインランドリーの跡地。40坪の敷地に17台のマシンが並ぶ。
初期投資2000万円(加盟金や工事費、マシン代金の総額)のフィットネスクラブであるが並んでいるマシンはお洒落で格好の良いMATRIXブランドだ。
スタッフは54歳の女性。元はコンビニ店員だったが日出店オープンの際にASSiSTに転身している。
ASSiSTでは40代50代の女性が最適だと推奨している。
お客様とお店をつくる
この日、私は牛角などの加盟店だった方と店舗視察に訪れた。
そしてフィットネス未経験で社員になった女性の話を聞こうと話し出して、思わずビデオ録画を開始することとなった。それは、この女性が「お客様とお店をつくるという感じなんです」と語りだしたからだ。
(撮影したビデオはこちら)
アクティブフィットネス
コミュニティとなるフィットネスを目指しているASSiSTの新しい挑戦として、ご利用客とスタッフのコミュニケーションや利用客フィット同士のコミュニティ化を推進して色々な取り組みをしている。
その契機となったのが、本部の石川社長が視察してきた欧州のフィットネスクラブの実情であった。(詳しくはこちら>>https://blog.assentia-hd.com/fc/assist)
クラブ。コミュニティ。町の中の無くてはならない機能になること。
これが目指すべき姿だと確信したという。
フィットネス業界には「幽霊会員」という言葉がある。会費は払うが利用されない会員のことだ。一定数の幽霊会員は良いとされてきていた。経営上は確かにありがたい存在だとも思える。
しかし、ASSiST本部の石川社長は、断固としてこの考えに反対し、アクティブフィットネスを創業当初から提唱していた。
それはASSiSTの創業の理念にある
大分県生まれのASSiST本部の石川社長は、ドラフトで指名される程の高校球児であったものの、プロには行かず大学進学を選んだ。しかし大怪我で野球が続けられなくなる。大学中退して20歳で大分に戻り、出会ったのが整骨院だった。
整骨院勤務後に整骨院を独立開業しメキメキ頭角を現し、経営する整骨院は全国指折りの業績になったという。
が、整骨院は具合が悪くなると客が来て、元気になると来なくなる。真に顧客のことを考えると、整骨院に来なくても良い状況を維持することだ。。。その発想から生まれたのたASSiSTなのだ。
人々を健康にする。健康を維持するためのASSiST。
これが創業の理念なので、幽霊会員は絶対NGで、アクティブに通い続けなければならないフィットネスクラブ作り。これがASSiSTの目指すところとなる。
コミュニティを目指して
単にアクティブフィットネスだけでなく、クラブとしてまた組織として、出店する町にとって無くてはならない存在を目指す。
これは、ASSiSTが、人口の少ない地方ばかりに出店を続けていることからくる発想でもある。
単にスタッフの接客を良くして、会員とスタッフのコミュニケーションが良くなるだけでなく、会員同士のコミュニティをどうつくるか?
それが実現出来れば、フィットネスクラブは地域で無くてはならない持続性ある事業になりうる。
お客様とお店をつくる
今回訪問した日出店で、スタッフの堀さんは繰り返し「お客様とお店をつくる」ということを話してくれた。
ASSiSTノートには、お客様同士が助言し合ったり、店を気遣ったり、店の運営に参加している姿がにじみ出ている。
同行した元牛角加盟企業の経営陣も、この訪問の後は、牛角が輝かしかった時代のお客様とスタッフの関わりの様子、お客様が応援団としてお店の経営を応援していた日々のことを語ってくださった。
今ではお客様の飲食店に求めるものが変わったり、アルバイトの学生の志向が変わったりして、当時のような関係性にはなかなかなれていない。
しかし、この健康をテーマとするアクティブフィットネスでありコミュニティとしてのフィットネスクラブASSiT24では、まさにお客様が応援団になり、お客様とお店をつくるということが実践されている。
新規事業をお考えの皆様は、是非このASSiST24を視察して、このことを実感していただきたいと思う。
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