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Akira Tsuchiya

株式会社アセンティア・ホールディングス(日本) Assentia Holdings PTE.LTD(シンガポール)CEO土屋 晃 1965年神戸市生まれ。 同志社大学法学部法律学科卒業 1991年、情報サービス会社(ベンチャー・リンク)にてフランチャイズ(以下FC)支援事業をスタート。 支援したFC本部20社中、8社を株式上場(IPO)に導く。 日本国内で、ご加盟いただいた企業数1,800社、合計8,000店舗の出店を行う。 ほぼ創業期からの主な支援先として、 サンマルクホールディングス、レインズインターナショナル、タリーズコーヒー、銀のさら、ガリバーインターナショナル、フジオフードシステム、タスコシステム、ゴルフパートナー、ウィズリンク、スナッピーオークションズ等、多数。 1995年、自分の会社である株式会社プライム・リンク (現、JFLAホールディングス)創業。 https://j-fla.com/  FC加盟店事業、FC本部事業ともに経験し、日本全国に直営、 FC加盟店舗を合わせて最大15ブランド約500店舗の飲食店舗を展開。 2001年、創業から6年2ヶ月(当時のほぼ最短記録)後にナスダックジャパン(現、東証)に株式上場。2006年、同社代表を退任後、株式会社アセンティア・ホールディングス創業。 FC先進国アメリカのFC本部数社で研修を受け、最先端のFCノウハウを習得。 2010年、シンガポールに現地法人を設立。 Assentia Holdings Pte Ltd シンガポールを拠点に、ASEAN各国にパートナー企業を持ち、現地を足で歩いて 築いたネットワークで日本企業の海外進出に関する総合支援を中心に活動中。 2020年現在 海外で支援先のフランチャイズは20カ国185店舗を展開中。 2012年~2015年はジェトロ(JETRO)のサービス産業分野の海外進出コーディネーターとして、認定されている。 著書「アジアで飲食ビジネスチャンスをつかめ!」(カナリア書房) 等がある。

フランチャイズで成功するということ!

かれこれフランチャイズに携わって30年。

ほんとに長い。。

 

私とフランチャイズとの関わりのスタートは
当時岡山に2店舗しかなかったサンマルクだ。
いまでこそブランドとしては「サンマルクカフェ」が有名だけど、当時は「ベーカリーレストラン サンマルク」
600坪の敷地に100坪の建物を新規で建てるという初期投資2億円の超高投資フランチャイズだった。。
そのフランチャイズの開発支援業務。それが最初のフランチャイズとの関わり。。

ここで生まれた開発ノウハウは、その後のガリバーや牛角やまいどおおきに食堂、銀のさら、グルフパートナー等々の手掛けたフランチャイズの加盟開発に活かされていった。

→フランチャイズの加盟開発を行うとはどういうことか?

 

私は加盟開発の立場もそうだが1996年に自分で創業した会社でこれらのフランチャイズ加盟店になることも経験している。

フランチャイズに加盟してフランチャイジーになるとはどういうことか?

 

また牛角においては当時総本部が非常に小さかったので、一都三県以外のエリアの80%近い広範囲なエリア(青森〜沖縄)のフランチャイズ本部の権利(エリアのマスター権利)を買い取ってフランチャイズ本部事業も経験した。
当時は総本部が一都三県しか対応しなかったので、商品の仕入れもメニューも物流も立地開発も本来総本部でやるべき業務をエリア本部でゼロから構築していた。
それはそれで非常に勉強になった。

→フランチャイズ本部を立ち上げるとはどういうことか?

 

話は変わって、

最近、YKKの吉田オーナーにYKKが自社経営するカフェで偶然会った
非常に気さくな方で、1時間以上お話させていただいた。

創業時からの経営理念は「善の循環」

 

非上場のオーナーカンパニーだが、ファスナーのシェアは世界一。
窓サッシにも事業拡大して、世界に70カ国、119社のグループ連結売上は約8000億円。
さらなる事業展開を見据えている。

 

ブラジルに10km×20km(何エーカー??)のコーヒー農園もお持ちだ。
なぜコーヒー農園なのかと言うお話も非常に面白かった。

「善の循環」非常にシンプルでわかりやすい経営理念。

 

フランチャイズもまさしくそう!

業界知識のない人や企業(加盟店)が、その道のノウハウのある企業(本部)からノウハウ供給をうけて事業を立ち上げる。本部はその対価としてノウハウ代をしっかりいただき、加盟店のためにさらに強い本部を作り上げていく。
まさしく Win Winの循環で「善の循環」そのものだ。

 

最近、フランチャイズの加盟店様にお会いして思うことは、成功している加盟店企業、オーナーには共通する項目が多い。

 

自分でゼロから業態をつくりあげるパターンと違い、フランチャイズに加盟することはメリットが多くある。

 

一番のメリットは、本部が過去に経験してきた成功や失敗、それらの経験も時間も買えるということだ。

 

今、流行っているから、ブームだから、行列ができているから、マスコミに取り上げられたから、有名な大手企業が展開しているから。。。

こんな理由で契約する加盟店はまだまだ、視点、経験が浅いと言わざるを得ない。

本来、フランチャイズに加盟するメリットは先にも話した、成功と失敗と時間を買うこと。

 

ならば、徹底的に本部を、担当SVを、担当部署を、そして社長を使い倒さないと加盟する意味がない。

 

加盟してすぐに自己流。

自分のエリアはこうだから、もっと品数を増やして客層の幅を増やしたい。。。

わかるけど自店をアレンジするのはもっともっと先で良い。

まずは、本部を徹底的に使い倒すこと。

これが一番大事。

 

私は過去にラインセンスで成功したチェーンを知らない。

 

ある一定の取り決めを守ってくれたらあとは全部自由。

 

看板も商品も全部自由。何を提供しても良い。
本部に申請の必要すらない。

これでは成功するわけがない。
本部は単なる商品の卸部門となる。。。

最近はライセンスで展開したいという本部も多いようだ。

フランチャイズにする自信がないからか、責任を取りたくないからか。。。

いわずもがな こんな本部には加盟しないほうが良い。

 

加盟したら、徹底的に本部のノウハウをすべて吸収し、吸い尽くす。
成功も失敗も吸い尽くす。

 

本部が過去に失敗したことを経験しなくてすむというだけでも大きなメリットだ。

 

フランチャイズに加盟したのに独自のノウハウで独自にやろうとする人や企業がいる。
そんな人は最初からフランチャイズには加盟しないで、自分で業態をゼロから作れば良い。
これはほんとにセンスがいる仕事でなかなか素人にはできないのだけど、、

独立起業して3年後に店が残って入る確率は、フランチャイズ店に比べると半分以下らしい。それはそれでよく理解できる。。。

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世界で戦えるフランチャイズビジネス、その前に。

日本のフランチャイズビジネスを担いで世界に出て、早10年。
世界各国でいろんな経験をしてきました。
日本のフランチャイズはまだまだ世界で戦える、進出できると思う半面、日本国内のフランチャイズに対する独特のイメージ、いびつな本部と加盟店の関係が目につくようになってきました。
多分このままでは日本のフランチャイズは世界に広がっていかないと断言できます。
それは次の理由からです。ここを解決していかないといけません。

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